手続きが難しい? 日本生命の保険をスムーズに解約する方法 【難易度:ふつう】
2018/04/28
- 日本生命の保険を解約する具体的な手続き方法を知りたい
- 日本生命の担当者を通さずに解約できる方法はないか知りたい
- 保障や違約金など日本生命の保険を解約するデメリットを知っておきたい
日本生命とは
日本生命は日本の大手生命保険会社です
日本生命(にほんせいめい)は、生命保険や医療保険のほか、学資保険や個人年金まで、幅広く取り扱っている大手生命保険会社です。
日本生命の個人向け保険は営業員が販売しています
日本生命は個人向けの生命保険に力を入れていて、古くはニッセイレディとよばれていた保険外交員から、一人ひとりにあった保険商品を提案してもらえます。
職場にやってくるニッセイの保険外交員さんからすすめられて、保険を契約したという人が多いと思います。
大手の保険会社で知名度も抜群で、取り扱っている保険もかゆいところに手が届く充実のラインアップです。
サービスが充実している分、共済や通販型、ネット専業の保険会社などに保険料が割高なのは否めません。
経済的な事情で保険を解約し、他社への乗り換えを検討している人も少なくないでしょう。
日本生命の保険を解約する前に準備するもの
解約の連絡をする時点で必要なもの
スムーズに解約の手続きをするためには、契約を特定できる情報が必要です。
- 契約番号(証券記号番号)
- 解約の理由
保険証券などを手元に準備しておくと間違いないでしょう。
また、解約の理由は必ず聞かれるので、説明できるように準備しておきましょう。
解約手続きに必要なもの
解約には、書類の提出がかならず必要です。
- 所定の解約請求書 (日本生命が準備してくれます)
- 本人確認書類 (運転免許証・パスポートのコピー等)
解約請求書には印鑑が必要です。
保険証券を紛失した場合など、別途書類が必要になる場合がありますので、解約の連絡をする時に確認したほうがいいでしょう。
書類に不備があると、解約手続きに時間がかかってしまいます。
日本生命の保険を解約する3つの方法
契約した保険外交員に相談する
担当しているニッセイの職員に、解約の手続きをお願いする方法です。
職場などに定期的に訪問がある場合などには、一番簡単な方法かもしれません。
解約したい理由によっては、保障内容の変更や減額、一部解約などで対応できることもあります。
自分だけで判断せず、一度相談することで、解約するよりもよい解決策が見つかるかもしれません。
しかし、保険の途中解約は担当者にとっていい話ではありませんので、確実に引き止められることになります。
加入者が気にする必要のない話ではありますが、一般的に保険外交員の収入は保険の契約件数と直結しています。
特に、契約から期間が経っていない保険の契約が解約されると、担当者の収入にも影響があるという事情があるようです。
解約の意志が決まっているなら、コールセンターやライフプラザでの解約手続きをオススメします。
ニッセイコールセンター への電話で解約する
日本生命の窓口に電話をかけて、解約の手続きをする方法です。
契約から年数が経っていて、担当者の連絡先がわからなくなっている場合でも、電話で解約の手続きをすることができます。
もちろん担当者に言いにくい場合でも、コールセンターで解約の手続きができます。
コールセンターに解約を依頼すると、郵送されてきたり、担当者が直接持参したりして、必要な書類がもらえます。
送られてきた書類を記入して、本人確認書類など指定された書類を同封し、返送すれば手続は完了です。
書類が日本生命に届き、内容に不備がなければ解約手続きが行われます。
日本生命の保険相談窓口 ニッセイ・ライフプラザ で解約する
全国の主要都市に設置されている、日本生命の保険相談窓口 ニッセイ・ライフプラザ に直接訪問して、解約の手続きをする方法です。
担当者と連絡が取れない場合や、解約を急ぎたい場合などで、契約者本人が直接窓口に行けるなら、最もスピーディーに解約ができる方法です。
営業時間は窓口ごとに違いますが、基本的に平日の日中で、土日には解約など契約に関わる手続きができない窓口がほとんどです。
基本的に予約は不要ですが、必要書類に漏れがある場合などは、一度の手続きで終わらない場合があります。
事前に電話やホームページなどで、営業時間や必要書類を確認したほうがスムーズです。
インターネットでは解約できない
日本生命では、インターネットでの解約手続きには対応していません。
担当者の訪問依頼などはできますが、インターネットで手続きを終わらせることはできません。
担当者経由やコールセンターへの電話、ライフプラザへの直接訪問などが必要です。
日本生命の保険を解約するときの注意点
意外と多い 保険金の請求漏れ がないか確認しておきましょう
解約手続きをする前に、今入っている保険で請求漏れがないかを確認しましょう。
保険金は請求しないと支払われません。
たとえば、ここ数年で病気やケガで入院や手術、通院をしたことはありませんか?
もしかすると保険金の支払対象になっていて、請求が漏れている可能性があります。
解約手続きが完了すると、すべての保障がなくなってしまいます。
保障の内容と最近のライフイベントを突き合わせて、保険金の請求漏れがないか確認しておきましょう。
払った保険料は戻ってこないか戻ってきてもごくわずかです
日本生命の保険は、途中で解約しても、お金が戻ってくる、貯蓄性のある商品が多いです。
解約した時に戻ってくるお金を、解約返戻金(かいやくへんれいきん)と呼びます。
解約返戻金がもどってくる場合でも、いままで毎月支払ってきた保険料の合計額と比べると、大幅に少ない金額になる場合がほとんどです。
契約してから年数が経っていない場合は、掛け捨ての保険と同じように、まったく戻ってこない場合もあります。
金銭的な理由で解約する場合は、一旦解約返戻金がいくらになるか確認してから、損得を計算したほうが良いでしょう。
同じ条件で保険に入ることは難しくなります
生命保険の保険料は、年齢は低いほど安くなるのが基本です。
若い時に入った保険をそのまま継続できている場合は、割安な保険料で手厚い保障が受けられている場合があります。
また、年齢や病歴によっては、保険料が上がったり、加入に条件がついたりするケースがあります。
年齢を重ねている分、同じ保険料で同じ保障の保険に入ることはかなり難しいと思っておきましょう。
税金が高くなる場合があります
生命保険料は、所得税の控除対象になります。
年末調整や確定申告の時に保険料控除を適用している場合、生命保険を解約してしまうと、控除額が減るので、結果として税金が上がります。
他社の保険に乗り換えるのではなく、単純に解約する場合は税金にも気をつけましょう。
解約しない方法はあるの
払済保険に変更すると今後保険料を払わずに保障を継続できます
毎月の保険料を負担に感じているので、保険を解約したいという場合、解約せずに払済保険に変更する方法もあります。
払済保険への変更とは、今までの契約の保険期間を変えずに保障額の少ない保険に変更できるという制度です。
メリットとしては、解約払戻金を一時払の保険料に充当するので、毎月の保険料支払いはいらなくなります。
払済保険に変更するデメリットは、保障が残りますが、保障額は今まで払った保険料に対応した金額に下げられます。
なお、今までに払った保険料が一定金額以下の場合は、払済保険に変更できないので、日本生命に確認してみましょう。
保険の一部を解約したり減額する方法もあります
国内生保の商品は、メインとなる終身保険に、オプションとして病気やケガの保険を組み合わせる商品が主流です。
毎月の保険料が高いと感じている場合には、オプションとしてついている保険を解約する方法もあります。
例えば、他社のがん保険に加入してる場合には、同じ病気の保障が重なっている場合があります。
かけすぎている保険を見直して、ムダを省くことで、保険料を安くする方法もあります。
契約者貸付でまとまったお金を準備する方法もあります
解約して解約返戻金を使いたい場合は、契約者貸付を利用する方法もあります。
契約者貸付は、保険を解約しなくても、解約返戻金の範囲内でお金を借りられる仕組みです。
お金を生命保険会社から借りることになるので、返済が必要で、金利もかかります。
まとまったお金が必要な場合には、保障を残したまま対応できるので検討する余地がある方法です。
生命保険の解約は慎重に
解約を検討しているのは保険の見直しタイミングでもあります
最近は保険料が安く保障も充実している保険が登場しているので、日本生命の保険を解約してしまおうと考えている人も多いと思います。
しかし、本当に解約して乗り換えたほうが得なのか、自分にあった保険なのかは、慎重に判断しなくてはいけません。
保険会社の数も、取り扱っている保険も増えているので、比較するだけでもとても大変です。
生保の担当者も、自社商品には詳しいですが、他社との比較まではなかなか難しいのが現実です。
少なくとも、あなたが解約を検討しているなら、保険を見直しするタイミングに来ていると思って間違いありません。
解約する前に、複数の保険会社を取り扱っている保険代理店の相談窓口等で、第三者の目線でアドバイスをうけてみませんか。
http://www.nissay.co.jp/